100歳時代のシニアの職と資格

人生100年時代のシニアの就職・求人・資格についてお伝えします。

管理業務主任者の資格は地味ですが求人あります-経験者なら尚可

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管理業務:マンションの管理が主です。

つねづね思うのですが、この資格のネーミングはどうなのでしょうか。

管理業務って言ったって、漠然としすぎじゃないですか。

 

不動産やマンション管理の職業についてない人だと、なかなかたどりつかないと思います。

 

そんな管理業務主任者の資格について、よく比較される宅地建物取引士と比較しながら、求人例と試験科目についてお伝えします。

 

目次

 

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管理業務主任者はどこで何をしている?

・通常は、マンション管理の会社に所属して、一人当たり2~10?個のマンションの管理を担当して、エレベータ、水道、電気、ゴミの管理をして、管理組合に定期的に報告しています。

 

この資格を持っている人にしかできない業務(マンション管理会社からマンション管理組合に対して受託業務に関する説明や契約書面締結にかかわる業務)がありまして、つぎの4つです。

 

① 委託契約に関する重要事項の説明

② 重要事項説明書への記名・押印

③ 管理委託契約書への記名・押印

④ 管理事務の報告

 

この④が管理業務主任者の業務を特徴づけていると思います。

それと、設置規定があります。

⑤ 専従の管理業務主任者を30管理組合に1人以上設置する。

 

 

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宅地建物取引士はどこで何をしている?

最も多い勤務の仕方は、不動産会社にいて、賃貸契約のときなどに契約書、重要事項の説明をして、契約書に宅地建物取引士として署名押印しています。

 

この資格を持っている人にしかできない業務(不動産会社からお客さんに対して物件を説明し、契約書面を締結する業務)がありまして、つぎの三つです。

 

 ① 重要事項説明書面への記名と押印

 ② 重要事項説明書面の内容の説明

 ③ 宅建業法37条書面(契約書面)への記名と押印

 

そして宅建主任者の設置規定があります。

 ④ 成年者である専任の宅建主任者の設置義務 (5人に1人以上)

 

求人例

管理業務主任者の求人例

 ハローワークインターネットサービス(2018/4/22アクセス)

https://www.hellowork.go.jp/servicef/130050.do?screenId=130050&action=commonDetailInfo&kyujinNumber1=13070&kyujinNumber2=%0A38633381&kyushokuUmuHidden=&kyushokuNumber1Hidden=&kyushokuNumber2Hidden=

 事業所名:株式会社 親愛

所在地:東京都渋谷区

 

事業内容:不動産の賃貸、管理、売買及び仲介 内装工事の企画、施工、介護保険法に定める居宅サービス

 

職種:マンション管理/神宮前(未経験者可)

年齢:不問

 

定年制:あり 60歳まで

再雇用:あり65歳まで

 

給与:月給:200,000円~400,000円

就業時間:09:30-18:30

 

学歴:不問

必要な経験等:不問    エクセル・ワード 、不動産経験あれば尚可

 

必要な免許・資格:不問   管理業務主任者 有れば尚可

求人受理安定所:渋谷公共職業安定所

 

 

宅地建物取引士の求人の例

リクナビNEXT-宅建保有者 必見!不動産営業経験を活かし契約~引渡を担当する、サポート部門の募集(2018/4/22アクセス) 

株式会社タカラレーベン東北の求人情報 -【営業は行いません】契約~引渡までを担当/業務課スタッフ- |【リクナビNEXT】で転職!-希望の求人がみつかる転職サイト-

 営業部へのサポート体制を強化し、顧客満足度向上を目指すため 契約から引渡までを営業から引き継ぎ担当する、業務課スタッフを募集します。

事業所名:株式会社タカラレーベン東北

勤務地:仙台

 

仕事の内容:契約から引渡までの業務全般

具体的には:

・重要事項説明書の作成、お客様への説明
・売買契約締結業務
・各種ローン書類の作成
・銀行への各種ローン申込
・決済業務
・鍵のお引渡 など

 

学歴・年齢:不問

必要な資格:宅地建物取引士

不動産仲介営業など、不動産業界での就労経験者を歓迎

 

給与:月給:210,000円~300,000円

職掌手当2万円含む)+残業代+諸手当(他、宅建手当2万円付与)

 

 

感じとして

・宅地建物取引士は、不動産会社に勤務して資格に要求される業務を行うほか、どうしてもお客さんに対応する場面とか、電話応対する場面が想定されます。

 

たぶん、営業経験(人当たりの良さ、お客さんの要望を理解する、最終的に売り上げにつなげる力)に期待しているのではないかと思います。

 

管理業務主任者の方がマンションの管理会社での求人が多く、営業の色合いが薄いです。

・マンションの管理人室にいる人ではありません。(管理人室にいるのはたぶん警備会社の人です)

 

・マンションの管理組合に対して、定期的に巡回して機器を点検したり、清掃業者の清掃を確認したり、それらの管理状況を報告するのが主な業務です。

 

・となると、不動産の営業経験よりも、ビル設備とかマンション設備を管理する会社での経験の方が求められるものとなります。

 

・いずれの資格も、企業に所属する以上、企業の業績に貢献することを求められるのはいうまでもありません。

 個人事業主ではない、ということですね。

 

・シニアの求人となると、管理業務主任者のほうが募集の年齢が高くなっているようです。

・マンションの管理会社に就職するなら管理業務主任者、不動産会社に就職するなら宅地建物取引士ということになるのだろうとおもいます。

 

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管理業務主任者の受験科目

宅地建物取引士の試験とかぶっている科目がありますが、(◎印)

それぞれ重点科目がありますから、出題の深み(難度)がちがいます。

 

法規

民法◎   区分所有法◎   不動産登記法◎   宅建業法◎

マンション管理適正化法、マンション標準管理規約、被災マンション法、建て替え円滑化法、その他の法令

 

管理実務

会計・税務・簿記◎   建築◎

マンション標準管理委託契約書、民事訴訟

 

設備関係

建築基準法

設備、 維持保全、 その他設備系法令

都市計画法△(宅建のみ)